Blank (2008/9/30)
そこは本当に嫌になるほど、何も無い街で
僕は毎日絵を眺めて暮らしていた。
そこは本当に何も無い街の、ささやかな美術館で
僕は本当につまらない日々を送っていたんだ。
ある日気がついた。
美術館のすみにかけられた、もう何も入れていない額縁。
真っ白な子鹿が居るって。
額縁を超えてのびやかに跳ね回る
コラージュの森であそんで、静物画の隅でおやすみ。
何も無い街の美術館で君は本当に自由で
ぼくも少しだけ自由になれた気がしたんだ。
かわいらしくて、のびやかで。
小さな美術館は君を見に来る人達で一杯で
僕は少し誇らしかった。
ある日気がついた。
君のしっぽが欠けている、昨日は確かにあった君のしっぽ。
君が徐々に消えていく。
跳ね回るその足が、しなやかな背中が。
消えていく。
愛らしいその瞳も小さなその鼻も?
消えていく。
そこは本当に嫌になるほど、何も無い街で
誰もが忘れたあの額縁の前で
僕はずっと君の事を待っているよ。
ある日気がついた。
君が居なくなったのは。
きっと君を見てる間、ずっとなにも無い額縁を思い浮かべていた
僕のせい。
嫌になるほど、何も無い街をでて
僕は君を捜しにいくよ。
作詞:ヤ子
作曲・編曲:BIRUGE
唄:KAITO
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ニコニコ動画のURL
http://www.nicovideo.jp/watch/nm4792008
初めて作ったVOCALOID曲です。
アコギの音をメインに置き、add9を多用したコード進行で、爽やかな感じに仕上がっています。
今聴くと、マスタリングがちゃんとできてない感じが強いですが、歌詞もメロディも自分では大好きです。
そのうちReMix ver.か、もしくは初音ミクver.なんかを作ってみようかなと思ってます。
コード付き歌詞はこちら。